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日本木彫刻協会について
名誉会員ご挨拶

秋川雅史挨拶

秋川雅史様

私はだんじり祭りのある町、愛媛県西条市に生まれました。
子供の頃からだんじりに彫られている龍や絵巻の彫刻を見ては血が騒ぎ、学校では友達同士で我が町のだんじり彫刻の自慢をし合うといった環境で育ってきました。
そんな私が40歳を過ぎてから自分で彫刻を始めようと思い立ったのです。
それ以来、趣味に没頭する自分や、数々の名作を見に行ったりと、大きく自分の世界観が広がりました。
日本の国宝第一号も木彫作品であることからも分かる様に、木彫刻は日本が誇る最も崇高な文化とも言えると思います。
こんな素晴らしい文化がこれからも更に発展し、また誰もが気軽に彫刻を楽しめる世界になることを願い、日本木彫刻協会の活動を心より応援させていただきます。


テノール歌手 秋川雅史

斉藤侊琳挨拶

斉藤侊琳先生

私は15歳で彫刻の道に入りました。欄間彫刻に始まり、日展作家としての活動を経て以降、今日まで仏師として活動いたしております。
日展時代に西洋彫刻を学んでいた折、気分転換にふと東大寺を訪れたことがありました。その時に見た南大門の仁王像の迫力に圧倒され、「昔の日本の彫刻にこんなにも素晴らしいものがあったのか」と大変大きな衝撃を受けました。その日以来、それまでの一切を捨ててこうして仏師として仏像彫刻の道を歩んで参りました。
世界に誇る日本の伝統彫刻というのは、仏像や社寺建築に見られる彫刻や唐狭間、屋台やだんじりなど、そのほとんどが神仏を元としております。これらは祭りをはじめとして、今でも日本人の心に深く根差しており、礼拝の対象となっています。
かつての偉大な先人たちが生きてきた時代は、情報や物資も満足には得られず、明日をもしれぬ命を懸命に生き抜いた時代です。そんな中で、日本の木彫刻というのは、日常生活の一部として、心の拠り所だったり、気を休めたりすることのできる存在として愛されてきたものだったのではないでしょうか。
ですから、ただ単に技術だけで彫るのではなく、気持ちを込めて彫ることが作り手として最も重要なことではないかと、私は思っております。「心」を込めて何かをするというのは日本人の根幹を成しているような気がします。現代に残る優れた作品は造形の良し悪しなど関係なく、理屈抜きに私たちを惹きつける"何か"を持っています。一歩でも先人の素晴らしい作品に近づけるように、千年以上もの昔から技術と共に伝わるその精神を大切にしたいと思います。
私は子供の頃から絵を描いたり、何かを作ったりすることが好きだったのでこの道に入りました。ですから自分の好きなことで仕事を楽しくできるなど、これほど幸せなことはありません。
この道を志す方が生涯の仕事にできる、そんな夢への懸け橋となれるような環境を作ってもらいたいと願っております。
この展覧会に参加させていただけることは、大変光栄なことだと喜んでおります。日本の財産とも言えるこの貴い木彫刻の文化を、後世に伝えてくれることを期待しています。


仏師 斉藤侊琳

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